職場の人間関係に悩む女性 Mさん・20代
その女性は、幼い頃からずっとなりたかった職業にやっと就けたものの・・・
職場の新人教育担当者(女性)とどうしても上手くいかず ルームにご相談に
来られました。
彼女としては、何とか我慢してでも仕事を続けたかったのですが、 不眠や胃炎に
始まりとうとう頭髪が抜け始めたことで・・・精神的な限界を感じて おられるよう
でした。
私のところにお越しになられた時には、退職について真剣に考え始めてありま したが
『まだ、何も始まってないのに、ここで仕事を辞めてしまうと 一生悔いが残りそで』と
ポロポロ涙をこぼされました。
そこで私は、彼女の了解を得た上で、その上司にお会いすることにしました。
彼女の幼い頃からの夢でもあった仕事に やっと就けた喜び・・・
そして、現在、彼女の 心身に起きている様々な症状等を正直にお伝えした上で
上司が考えておられる 彼女の今後の課題についても ひとつひとつお伺いしました。
そして その上で、彼女の人生を 私と共にぜひ応援していただきたいことを真剣に
お願いしたのです。
すると上司は、ご自分自身の家庭のことで・・・現在、ある悩みを抱え苦しんでおられる
ことを私に話して下さいました。
その悩みのせいで、職場でだけでなく 両親など身近な人に対してもついつい必要以上に
きつく当ってしまわれることなども 正直に話して下さいました。
また、それとは別に『今どきの若い人は、礼儀を知らないし態度が横柄』という不満等も
確かにお持ちでした。
私は、その点についてもじっくりお話をお聴きしました。
すると、上司は、こう言われました。『何だか、お話してすっきりしました。これまで
誰にも言えないことでしたし、こんなことを誰かに話すなんてことは、自分の負けになると
思っていましたから・・・。』
ご相談者と同じように 上司も やりきれない悩みを抱えておられたのです。
その後、実際 3人で会う機会を作り じっくり話し合いの場を持ちました。
今では、ご相談者にとって その上司は、一番の理解者であり飲み仲間だそうです。
そして とても嬉しいことに 彼女は職場を離れることなく 今日も 生き生き仕事に
励んでおられます。